アニメ『フルバ』20年経て完結、貫いた“前作の脱却” 完全新スタッフ&キャストに作者の思い

テレビアニメ『フルーツバスケット』の最終章「『フルーツバスケット』The Final」最終話(第13話)が29日(28日深夜)に放送された。2001年に放送された前作のその先を描いた物語が展開されていたが、20年の時を経て完結した。原作者・高屋奈月氏が作品に込めた思い、前作から脱却した完全新スタッフ&キャストによる“全編アニメ化”が最後まで展開された。

『フルーツバスケット』は、唯一の家族だった母親を亡くして一人テント暮らしをしていた女子高生・本田透が、あることがきっかけで、同級生・草摩由希が暮らす同じ一族の草摩紫呉の家に居候することになる物語。居候初日に透は、代々十二支の物の怪(もののけ)憑きで、異性に抱きつかれると憑かれた動物に変身してしまう体質だという草摩一族の秘密を知ってしまい、ちょっと複雑な事情を抱えた高校生たちの葛藤や悩み、日常にスポットを当てたストーリーとなっている。

1998年から2006年まで『花とゆめ』で連載され、コミックスは全23巻で全世界発行累計発行部数3000万部を突破。2001年にテレビアニメ化され(全26話放送)、そして新スタッフ&キャストにより再びアニメ化され、1st seasonが2019年4月〜9月に放送、初のアニメ化ストーリーを描いた2nd seasonが2020年4月〜9月に放送され、最終章が2021年4月〜6月にかけて放送された。

今回、20年の時を経てアニメが完結し、ネット上では「旧アニメから20年か。ここまで長かったなぁしみじみしちゃったよ」「フルバが約20年の年月経ってFinal迎えて…本当に高屋先生をはじめ、キャストの方々、スタッフの方々お疲れ様でした。すてきな作品をありがとう!!」など思いあふれる感想が続々。

一方、「ちょっと期待してたForフルーツバスケットは流れなかった」「正直、最後の最後に『For フルーツバスケット』を聴けるかなとちょっと期待してたな」「前作の声優さん出ると思ってた」と前作の曲やキャストが出る粋な演出を期待した声もあった。しかし、それは今作のアニメ制作の際に掲げた思いからだった。

前作のアニメは原作漫画が連載中の中で最終回を迎えていたが、今回のアニメは原作が終えたこともあり“全編アニメ化”を掲げて制作。企画スタート時、アニメの総監修を務めた原作者・高屋奈月氏は、「一番最初にいくつかの要望をだしました。その中のひとつは、すべて新しいメンバーで作ってください。です。すべて。すべてをです。閉じた幕をもう一度開けたいというのならば、新しく、新しいすべてで世界を再構築してくださいと」と説明。

続けて「もうひとつは、絵を私の絵に寄せないでくれ。ということ。これはもう単純に私の絵は古いし、病気をした事もとても大きいですが(詳しいことは愛蔵版のあとがきに書いたので良かったら)絵のブレが酷かったので、それも新しく再構築してほしかったのです」「前作へのリスペクトを忘れる事なく、その上で、一人でも多くの方に新たな思い入れを抱いてもらえるような作品を構築していってくださることを願っております」と明かしている。(アニメ『フルーツバスケット』公式サイトより一部引用)

2001年版のアニメをリアルタイムで見ていた筆者としても、最終回で粋な演出を期待した部分はあったが、前作へのリスペクトを忘れず“完全新作”を貫いた今回のアニメに、こだわりを強く感じた。そんな今作にネット上では「令和のアニメ化でとても丁寧に5クールも完走してくださっただけで感謝しかないです。本当にお疲れ様でした」「この時代に再度フルバをアニメ化して最後まで昇華させてくれて本当にありがとう」などと感謝の声が多くあがっている。

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アニメ『フルバ』20年経て完結、貫いた“前作の脱却” 完全新スタッフ&キャストに作者の思い