マンガ大賞2021は『葬送のフリーレン』に決定 サンデー連載1年の話題ファンタジー

書店員を中心とした各界の漫画好き選考員が「今、この瞬間一番薦めたいマンガ」を選ぶ『マンガ大賞2021』の授賞式が16日、都内で開催され、『葬送のフリーレン』(原作:山田鐘人、作画:アベツカサ)が大賞に決定した。

『葬送のフリーレン』は、2020年4月より『週刊少年サンデー』(小学館)で連載がスタートし、魔王を倒した勇者一行の“その後”を描いたファンタジー作品。人よりも長生きなエルフの魔法使い・フリーレンが、勇者なき後“人を知る”ための旅に出るという物語。

コミックス第1巻発売に合わせて作画を担当するアベツカサ氏が、ツイッターで第1・2話を投稿すると「何度読んでも胸が詰まる」「出会えて良かった漫画」などと話題に。この反響に当時、小学館の宣伝担当者は「大きな話題を呼んでおります!」と驚きの声をあげ、その人気の勢いのまま、『このマンガがすごい!2021』オトコ編で1位の『チェンソーマン』に続いて第2位にランクインした。

この日、授賞式に登壇した『葬送のフリーレン』の担当編集は「素直に光栄ですし、うれしいの一言に尽きます」と喜び。作品が誕生した経緯は「2人の作家さんに書いていただくにあたって、山田先生にネームを1話書いていただき、それをアベ先生が読んでいただいて『書いてみたい!』という流れとなりました」と説明した。

タイトルの由来は「若い編集部が中心となって参加する編集部会議で『(タイトル案に)賞金1万円を出します』と言ったところ、副編集長が参加してきて、その中に『葬送のフリーレン』がありました」と明かした。

また、両作者からコメントも寄せられ、原作の山田氏は「高い評価をいただきありがとうございます。まさか大賞を受賞するとは思っていませんでした」と驚き。作画のアベ氏は「子供のころから知っている賞なので感慨深いです。たくさんの人に支えられているからこそここに居られると思います。これからも頑張っていきたいと思います」と感謝の気持ちを伝えた。

同賞は2008年に創設され今年14回目。昨年1年間(2020年1月1日〜12月31日)に新刊の単行本が刊行された作品のうち、最大巻数が8巻までの作品が選考対象。一選考員が「人にぜひ薦めたいと思う作品を5作品」を選出し、得票数上位10作品(同率順位含む)がノミネート。二次選考では、選考員が全10作品を読んだ上で1、2、3位を選定し、もっともポイントの多かった1作品を「マンガ大賞」に選出する。今年は一次選考216作品の中から選ばれた。

これまでの同賞受賞作やノミネート作は、数多くドラマや映画化されている。2008年の第1回大賞『岳』(石塚真一、小学館)は #小栗旬 主演で映画化し、第3回の『テルマエ・ロマエ』( #ヤマザキマリ )も #阿部寛 主演で同じく映画化。また、2012年大賞の『銀の匙』( #荒川弘 )はフジテレビ系の深夜アニメ枠「ノイタミナ」でアニメ化&Sexy Zone・ #中島健人 主演で実写映画化し、2017年大賞の『響〜小説家になる方法〜』(柳本光晴)は、平手友梨奈主演で映画化された。

■『マンガ大賞2021』ノミネート作品
・『【推しの子】』赤坂アカ・横槍メンゴ
・『女の園の星』和山やま
・『怪獣8号』松本直也
・『カラオケ行こ!』和山やま
・『九龍ジェネリックロマンス』眉月じゅん
・『SPY×FAMILY』遠藤達哉
・『葬送のフリーレン』山田鐘人、アベツカサ
・『チ。—地球の運動について—』魚豊
・『水は海に向かって流れる』田島列島
・『メタモルフォーゼの縁側』鶴谷香央理

■歴代大賞作品
第1回(2008年):『岳』石塚真一
第2回(2009年):『ちはやふる』末次由紀
第3回(2010年):『テルマエ・ロマエ』ヤマザキマリ
第4回(2011年):『3月のライオン』羽海野チカ
第5回(2012年):『銀の匙 Silver Spoon』荒川弘
第6回(2013年):『海街diary』吉田秋生
第7回(2014年):『乙嫁語り』森薫
第8回(2015年):『かくかくしかじか』東村アキコ
第9回(2016年):『ゴールデンカムイ』野田サトル
第10回(2017年):『響〜小説家になる方法〜』柳本光晴
第11回(2018年):『BEASTARS』板垣巴留
第12回(2019年):『彼方のアストラ』篠原健太
第13回(2020年):『ブルーピリオド』山口つばさ

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