『マンガ大賞』候補10作品、選出に納得の声 SPY×FAMILY、葬送のフリーレンなどに注目

 書店員を中心とした各界の漫画好き選考員が「今、この瞬間一番おもしろいマンガ」を選ぶ『マンガ大賞2021』の一次選考の結果が25日、同賞実行委員会より発表され、ノミネート10作品が出そろった。この中から3月中旬〜下旬に大賞作品が決定するが、漫画ファンからはノミネート作品の選出に納得する声があがっている。ここではネット上で有力視され、すでに大きな話題となっている4作品を紹介する。

 今回、マンガ大賞候補にノミネートされたのは、『【推しの子】』、『女の園の星』、『怪獣8号』、『カラオケ行こ!』、『九龍ジェネリックロマンス』、『SPY×FAMILY』、『葬送のフリーレン』、『チ。—地球の運動について—』、『水は海に向かって流れる』、『メタモルフォーゼの縁側』の10作品。中でも『【推しの子】』、『怪獣8号』、『SPY×FAMILY』、『葬送のフリーレン』の4作品は、すでに多くのファンから支持を得ている。

 『【推しの子】』は2020年4月に『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載がスタートした作品で、芸能界を描いた物語。産婦人科医として働く主人公・ゴローが、推しのアイドル・星野アイと出会い、ある出来事で死んだゴローはアイの子どもに転生し、彼女と同じ芸能界の道へ進んで行く。

 作者は人気漫画『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』作者・赤坂アカ氏が原作を務め、『クズの本懐』などで知られる横槍メンゴ氏が作画を担当。漫画アプリ『少年ジャンプ+』でも連載されていることもあって読者層が幅広く、歌手の #LiSA がテレビ番組『王様のブランチ』に出演した際、ハマっている漫画として紹介した。

 『怪獣8号』は、災害(=怪獣)が容赦なく日常を侵す世界で、怪獣の発生率が世界屈指の日本が舞台。防衛隊が討伐した怪獣の死骸を清掃する仕事に就く32歳の主人公・日比野カフカは、“防衛隊員”になる夢を追う中で、謎の生物によって身体が怪獣化され、日本防衛隊からコードネーム「怪獣8号」と呼ばれる存在になるストーリー。

 2020年7月に『少年ジャンプ+』で連載がスタートすると、同アプリ史上最速で3000万閲覧数を突破(※10月30日第15話公開まで)。最新話を更新するごとにトレンド入りし、100万を超える閲覧数を記録し続けるなど『少年ジャンプ+』の看板作品となっている。

 『SPY×FAMILY』は、より良き世界のため日々、諜報任務に取り組む主人公・凄腕スパイの黄昏(たそがれ)が、「家族を作り、とある名門小学校に潜入する」という特殊任務(ミッション)に挑む物語。そのために引き取った子ども・アーニャは超能力の持ち主、契約結婚を持ちかけた妻・ヨルは殺し屋という、任務のために“かりそめの家族”をつくり、ミッションに挑む“スパイアクションコメディー”が展開されている。

 2019年3月に『少年ジャンプ+』で連載がスタートすると、同アプリ初となる1話で2000以上のコメントを獲得し、最新話が公開されると閲覧数が120万を超える人気作品に。『次にくるマンガ大賞』WEBマンガ部門、『このマンガがすごい!2020』オトコ編、『みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞』(第4回)などさまざまな賞で第1位を獲得したほか、昨年の『マンガ大賞2020』で第2位に選ばれている。

 なお、アニメ化やゲーム化などはされていないにも関わらず、コミックスの累計発行部数は、昨年5月13日に累計300万部、7月6日に累計400万部、9月4日に累計550万部と、2ヶ月ごとに約100万部増加しており、12月28日の最新6巻をもって800万部を突破。集英社によると、1600万DLを誇る同アプリの好調をけん引しており、第1巻発売から約半年で200万部(第3巻まで)を突破したことは、『週刊少年ジャンプ』のヒット作品『暗殺教室』に次ぐ異例のスピードだと明かしている。

 『葬送のフリーレン』は、2020年4月より『週刊少年サンデー』(小学館)で連載がスタートし、魔王を倒した勇者一行の“その後”を描いたファンタジー作品。人よりも長生きなエルフの魔法使い・フリーレンが、勇者亡き後“人を知る”ための旅に出るという物語。

 コミックス第1巻発売に合わせて作画を担当するアベツカサ氏が、ツイッターで第1・2話を投稿すると「何度読んでも胸が詰まる」「出会えて良かった漫画」などと話題に。この反響に当時、小学館の宣伝担当者は「大きな話題を呼んでおります!」と驚きの声をあげ、その人気の勢いのまま、『このマンガがすごい!2021』オトコ編で1位の『チェンソーマン』に続いて第2位にランクインした。

 今年の『マンガ大賞』ノミネート10作品は、すでに注目されている作品ばかりで、選出結果にネット上では「どの作品が受賞されても納得の面白さ」「どのマンガもノミネートされる理由がわかり過ぎて『わかるぅ〜!!』と思わず声に出てしまいました(笑)」「ノミネート作品、全部1巻から発売日に買ってる漫画だ」「今年のマンガ大賞、豊作だねえ どれ推せばいいのか悩むレベル」などと納得する声があがっている。

 同賞は2008年に創設され今年14回目。昨年1年間(2020年1月1日〜12月31日)に新刊の単行本が刊行された作品のうち、最大巻数が8巻までの作品が選考対象。一選考員が「人にぜひ薦めたいと思う作品を5作品」を選出し、得票数上位10作品(同率順位含む)をノミネート。第一次選考は95人の選考員から216作品への投票があった。

 今後の予定は、選考員が全ノミネート作品を読んだ上で二次選考を行い、1、2、3位を選定し、ポイント制で集計の上、一作品を「マンガ大賞」に選出する。大賞の結果は3月中旬〜下旬に発表される。

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