『Valorant』のRiot Gamesと『Destiny 2』のBungieが連名でチート開発業者を起訴。チート販売の差し止めや損害賠償を求める

 『Valorant』を開発するRiot Gamesと『Destiny 2』のBungieの2社が、チートソフトウェアを開発・販売するGatorCheatsのキャメロン・サントス氏を起訴した。訴状を手に入れた海外メディアPolygonなどが伝えている。

 2社は、不正なアクセスを行うソフトウェアの販売、第三者による契約への不正な干渉、不公正な競争の3点を主張し、損害賠償や販売の差し止めを求めている。

 チート販売業者と開発会社の戦いはさまざまな場所で繰り広げられているが、ゲームを開発する2社が連名でチート販売業者を訴えるのは少し珍しい事態だ。

(画像はScribdより)

 GatorCheatsはアンチチート技術を迂回して自動で敵を狙うエイムボット、敵の場所が壁越しでも分かるウォールハックなどを可能にするソフトウェアを、ウェブサイトやソーシャルメディアを通じて販売していたとされる。

 訴状の中でRiot GamesとBungieは、基本無料の両作はプレイヤーの体験を高めることに投資してアイテム販売で利益を得ているため、この行為により原告とその事業の利害関係者に取って取り返しのつかない損害を与えていると主張している。

 『Valorant』向けのチートソフトウェア「Gatorant」は月額90ドル、3ヶ月で250ドル、または買い切り500ドルで販売されている。また、3ヶ月のサブスクライブ中に追加で200ドル払うことで買い切りへのアップグレードを提供しているという。

 Riot Gamesの弁護士は「Gatorant」配布と販売で数万ドルから数十万ドル(数百万円から数千万円)を稼いでいると試算している。

(画像は『Valorant』公式サイトより)

 一方、『Destiny 2』向けのチートツールは3ヶ月で100ドル、買い切りなら200ドルとなっている。Bungieの弁護士も、このチートツールで数万ドルから数十万ドル(数百万円から数千万円)の利益を出したと試算している。

 Bungieの弁護士は2020年11月に販売差し止めを求める書簡を提出。数日後にGatorCheatsは顧客に向けてそのことを報告し、サイト上で販売を停止。しかし、購入者に向けてサポートを続けることも伝えた。その後、GatorCheats公式サイトから『Destiny 2』向けチートプログラムへのリンクは消えたものの、以前の購入者をサポートするプライベートセクションがオープン。密かにサポートが続いていたとBungieは主張している。

(画像は『Destiny 2』公式サイトより)

 Riot Gamesの広報担当はPolygonに対し、不正行為はゲームの競争力を弱め、コミュニティの信頼を損なうと語り、チート開発者とこれからも戦うことを表明している。

 なお、GatorCheatsのサイトはすべての商取引を少なくとも公の場では停止し、「このサイトは現在建設中です。またあとで訪問してください」と表示されている。

★サイト名★

ライター/古嶋 誉幸

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