ストリーマーたちの間で「ゲームの音楽を自分の声で置き換える」遊びが流行。DMCA通知でゲーム動画が削除されることに対してジョークで抗議

 ビデオゲームの動画を投稿するストリーマーたちの間で、「ゲームの音楽やサウンドエフェクトをすべて自分の声に置き換える」という遊びがにわかに流行っている。一見、あるいは一聴するとふざけているようにも見えるが、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)によるゲーム実況動画の大量削除に対しての抗議という側面も持っている。

 そんな愉快な抗議活動の最新バージョンが、ストリーマーのジェイソン・パラダイス氏によって公開された。遊んでいるゲームは『ギターヒーロー』だが、自分ですべての音を発声している。
 ツイートには「DMCA Safe」と書かれている通り、見た目はふざけていても訴えている主張自体は切実だ。

(画像はジェイソン・パラダイス氏のTwitterアカウントより)

 DMCAとはアメリカ合衆国のデジタル著作権保護に関する法律だ。簡単に説明すると、インターネット上にアップロードされた著作権侵害コンテンツに対して権利者が削除申請を行える法律だ。
 権利者を強力に保護する一方で、権利者側の権利が強すぎ、フェアユースや表現の自由の侵害となるという批判もある。

 2020年に入り、DMCA通知によるゲーム実況動画の削除が相次いで報告されている。11月には大手ゲーム動画配信サイトTwitchでDMCA通知による大規模な動画の公開停止が起き、同サイトの公式ブログで見解を発表
 2020年5月まで、Twitchに送られた音楽関連のDMCA通知は毎年50件未満だった。しかし5月以降、主要なレコードレーベルから数千件を超えるDMCA通知が毎週届くようになったという。Twitchは、ストリーマーがこのDMCA通知に対応できる適切な機能を提供できなかったことを謝罪している。

 11月にTwitch公式Twitterアカウントは、どうすればゲームの動画が削除されないかという質問に対し、「エンドユーザーライセンス契約をよく読み、該当する音楽をミュートするなどの措置をとってください」という回答を投稿した。
 それを受けたストリーマーたちが、ゲームの音楽をすべて自分で再現することで同法律やTwitchなどに抗議活動を始めたという流れだ。

 これまであまり問題にならなかったDMCA通知による動画の削除だが、前述の通りゲーム動画配信というひとつのゲームの楽しみ方自体に大きな影響が出ている。

 先日リリースされた『サイバーパンク2077』では、動画配信向けに他者が権利を持つ音楽などをゲームから削除する「ストリーマー向けオプション」が提供されている。
 『Darkest Dungeon』に楽曲を提供したアーティストはYouTubeやTwitchに対し「音楽を理由に著作権侵害をしているとしないでほしい」と訴えるなど、音楽の権利を持つ人々からも抗議を受ける事態になっている。

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ストリーマーたちの間で「ゲームの音楽を自分の声で置き換える」遊びが流行。DMCA通知でゲーム動画が削除されることに対してジョークで抗議