“壁ドン”はもう出来ない…ソーシャルディスタンス守る“淡い恋”の行方は? 作家語るSNS発信の意義

 学生生活の淡い恋を描いた…(はず!? の)SNSで話題の漫画。もどかしいほど初々しいシチュエーションが、なぜかギャグ漫画になってしまった2つの作品をクローズアップした。『おそらく本当はチャラくない』シリーズも人気のワイルドモンキーさん、SNSなどで4コマ漫画を1000本以上発表している犬ミサイルさんの2人に、SNSで漫画を描き続ける意味を聞いた。

■同じ作品でもTwitterとInstagramで反応が違う「ずーっとオーディションされている感じ」

 SNSで作品を公開している4コマ漫画作家のワイルドモンキーさん。チャラ男の癒し系マンガ『おそらく本当はチャラくない』シリーズは、作品の中でも人気のシリーズだ。このほかに、壁ドンとソーシャルディスタンスを描いた作品『近未来少女マンガ 守ってよ! 恋のソーシャルディスタンス』も注目された。数年前に“流行語”ともなった“壁ドン”はコロナ禍にあって、姿を消してしまうのだろうか…。

 ワイルドモンキーさんは、現在41歳で、過去には吉本興業に所属していたこともある元芸人だそう。結婚を機に、サラリーマンとなったそうだ。
「もともと芸人をやっていたこともあり、自分がおもしろいと思うことを表現したい思いはあって。そんな中、『4コマgram』という、4コマ漫画のPV数で収益に繋げられるサイトを見つけたことが、本格的に描き始めたきっかけです」(ワイルドモンキーさん)

 ワイルドモンキーさんは、TwitterとInstagramに作品を公開しているが、作品によっては、どっちかでバズっても、どっちかではまったくウケないということも多いのだとか。「Instagramでウケるのは、“ほのぼの”したイメージの作品が多いですね」と言うワイルドモンキーさん。「本当は皮肉交じりの作品も好きなのですが、そういったものを投稿すると、フォロワーがめっちゃ減ったりします。“思った人と違うわぁ”って感じなのかもしれないですね。ずーっとオーディションされてる感じがあります(笑)」(ワイルドモンキーさん)

 フォロワーの反応を分析したり、傾向を見ることも、SNSに作品を発表するひとつの理由になりそうだ。

■漫画には、読みやすさと簡単さを意識「SNSを利用するのは必然」

 犬ミサイルさんは、ほっこりするシチュエーションからのシュールなオチが人気の4コマ漫画作家。人気作品のひとつ『ラブレター』は、ノリでギャルJKの下駄箱にラブレターを入れる…というイタズラから始まるギャグマンガだ。

 現在20代後半で、製造業で働いているという犬ミサイルさんに、どうしてギャグマンガを描き始めたのか聞いてみると「人を笑わせることが大好きなので、ギャグ以外はありえませんでした」とのこと。影響を受けた作品も、笑いが切り離せない。「『ボボボーボ・ボーボボ』、『浦安鉄筋家族』、『ギャグマンガ日和』などの影響を受けています。とくに、『浦安鉄筋家族』の想像もつかないオチは衝撃でした。4コマ漫画だと『かりあげクン』が好きです。たった4コマでこんなに人の心を動かせるのかと感動しました」(犬ミサイルさん)

 『ラブレター』の他に人気が高い作品は『卵かけごはん』で、「セリフが一言もないので、読みやすさでいえば究極ですよね。だって読む必要がないし」(犬ミサイルさん)と、人気の秘密を分析する。作品は、できるだけ読みやすいように簡単にということを心掛けているそうで、自身の作品はシンプルさが強みでもあると話してくれた。SNSで発信するには、そういった“わかりやすさ”も重要なのかもしれない。

 1000本をも超えるたくさんの作品をSNSに投稿し続ける意味について聞いてみると、「SNSを利用するのは必然でしたね。逆にどこに載せればいいの? って感じでした」と話してくれた。評価が“いいね”の数で分かってしまうメリット、そしてその数によって落ち込んでしまうデメリットも含め、最大限に楽しんでいるようだ。

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