「やばい!遅刻!」は会社員ネタの”古典芸能”? 話題のギャグ漫画作家に聞くSNS漫画道

 たくさんの人の目に触れ、リアルタイムに反応が分かるのがSNS漫画のメリット。中でも気軽に読めるギャグ4コマの人気は高く、多くのファンを持つ作家も少なくない。今回は「遅刻」を題材にした4コマ作品がSNSで話題になった2人の作家をピックアップ。誰もが一度は経験したことのあるシチュエーションだけに、意外性のあるオチやストーリー展開がないと笑いが生まれないハードルの高さがあるだろう。作品に込めた想い、漫画を書くうえでのこだわりなどを聞いた。

■ダメでもともと…と、気軽に描き始めた4コマ漫画とSNS投稿「いまは純粋に楽しい」

 SNSで4コマ漫画を発信するBPM4649さんは、ギャグから下ネタまで、幅広い作風が人気の作家。4コマ作品『遅刻』では、遅刻しそうなときの救世主として意外なものが現れて、シュールな笑いを誘う。

 「予想のつかないオチで締めるのが自分の強みです。

漫画を描き始めたのは中学の頃。漫画投稿サイトに作品をアップロードしたときの熱やワクワク感を忘れられず、描き続けています」と漫画への熱い思いを明かす。

 4コマを描き始めたのはもっと後のことで、1時間で4コマを描く「1h4d」というTwitterの企画を見つけたのがきっかけ。「1時間で描くなんてダメでもともと」と気軽に描き始めたが、これが単純に楽しかった。
#手塚治虫 先生の本に“4コマは全ての漫画の基本”と書いてあったことも、4コマを続けてきた理由です」と、4コマの奥深さに魅了されたようだ。

 しかし、SNSに投稿した作品が「0リツイート0いいね」だったときは、「ショックで3ヵ月間漫画に向き合えなかった」という。一方で、寄せられたコメントから「そういう捉え方もあるのか」と新たな気付きを得たり、励みになることも。頭に描いた絵が技術的に再現できずにもどかしい思いをすることがあるので、まずは画力を上げたいと話す。

「目標はプロの漫画家。相当な時間と覚悟を要すると思いますが、やらないと後悔しそうなので」と熱く語ってくれた。

■手軽にアップできるのがSNSのメリット。「ネタが浮かばなければ寝てしまう」とマイペースに制作

 温和なテイストの作画と、独特のストーリー展開で、多くのフォロワーを持つ風見2さん。飄々とした若い部下と、斜め上のリアクションを見せる上司の日常をゆるく描いた「職場シリーズ」の4コマが人気で、「こんな上司がいたら和む」「上司の反応が毎回読めない」と、独特の世界観が読者をひきつけている。

 4コマ作品『説教を終わらせない方法』は、遅刻した部下を上司が叱る場面から始まるが、部下にはまったく反省の様子が見られず「暖簾に腕押し」状態。作品タイトルがオチになっている「無限ループ4コマ」作品だ。

 作品のルーツは80〜90年代の4コマやギャグ漫画。もともとWEBサイト『けつのあなカラーボーイ』のファンで、彼らの真似をしたツイートの延長で、2013年ぐらいから漫画をアップするようになった。

 「朝散歩しているときに思いついたことをネタにしています。特に締め切りがあるわけでもなく勝手に描いているマンガなので、ネタが思いつかなければあきらめて寝てしまいます」とマイペースに制作を楽しんでいる様子だ。

 SNSで作品をアップするメリットは「気軽なところ」。その反面で「ウケないとかなり落ち込んでしまう」ともいう。昔は毎日凹んでしまうこともあったという。「“落ち込んでいたけど(漫画を読んで)元気になりました”などとリプライをもらえると嬉しいですね。今後も、思いついたときに、ぼちぼち描いていければと思います!」

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「やばい!遅刻!」は会社員ネタの”古典芸能”? 話題のギャグ漫画作家に聞くSNS漫画道