人気声優・上坂すみれは「鈴の声」の持ち主 業界40年以上のアニメ監督が証言「鈴の中の粒が湿っている感じ」

 スポーツクライミングを題材にしたアニメ「いわかける!- Sport Climbing Girls -」が、10月3日からスタートした。パズルゲームの天才・笠原好(かさはら・このみ)が、偶然見かけたクライミングウォールに興味を持ち、そこからスポーツクライミングという競技に没頭していくストーリーだ。極限に集中するシーンでは、ブツブツとつぶやくなど、いわゆる天真爛漫なキャラクターというわけでもない、演技力が求められる役だ。これを務めているのが人気声優・ #上坂すみれ 。演技力、ルックスともにファンを魅了するが、業界歴40年以上を誇るアニメ監督・アミノテツロ氏からすれば「鈴の声」の持ち主だという。


 主人公・笠原好には上坂すみれ。

アミノ氏によれば「みなさんイチ推しで、その人以外は考えられないという感じ」で、決まったという。長年アニメに携わり、その数だけ声優とも接してきたアミノ氏からして「やっぱり声がいい」と高く評価する上坂ボイスだが、具体的どんなポイントがファンを引き寄せるのか。

 アミノテツロ監督(以下、アミノ)

 どうしても声が一本調子で「出せばいい」という若い方も多いものです。ただ僕がヴォーカリストの方たちで「鈴の声」と呼んでいる人がいて、上坂さんもそうなんです。声帯に「鈴の中の粒がある」とでもいうんですかね。1つの声を出しているのに、それを発声する時点でコロコロ響いて、ある種のハーモニーになる人が世の中にはいるんですよ。

 アミノ監督が好きなもう一種類の声は「ネイキッド」。和訳すれば裸、剥き出しという意味で、いきなり抜けるような声が出るタイプだ。話を上坂に戻すと、鈴が鳴るように声が響く。ただ深く聞けば、乾いた音でコロコロとなっているわけでもないそうだ。

 アミノ

 上坂さんの声は褒め言葉として、ぬるい粒がある感じ。本当の鈴のようにコンコンと中で鳴るのではなくて、ひゅるんというか、ぬるっと湿っているというか。ただそれが特徴で、耳にもやさしくていい印象を残すんですよ。人によって聞こえ方が違うから、どことなく正体不明な感じもする。今回の好役でもいい方向に行っているし、正体不明の腹黒い役とかの声も出せる人ですよね。

 好は超トップクラスのゲーマーだっただけに、クライミングでも壁に登る前に集中すると、どこか狂気を感じさせるような様子を見せることがある。その時に発するのが独り言。何をどうすべきか、思わず口に出てしまっているという状況だ。

 アミノ

 つぶやくシーンでは苦労をかけたかもしれないですね(苦笑)ちゃんとセリフを台本に書いたこともあるんですけれど、ほとんど書いてなかったこともありました。芝居としては、ブツブツ言っていることが伝わればいいので、台本に書かない方がいいこともあるんですよね。もちろん上坂さんがキャリアもある方で、慣れてもいるので大丈夫だとおまかせしたことでもあります。

 どことなく湿度を持った鈴の声と、ほぼアドリブの独り言シーン。アニメとしては珍しいスポーツクライミングを題材にした作品ではあるが、ここでも上坂すみれの能力全開の演技は間違いなく楽しめる。

(C)石坂リューダイ・サイコミ / 花宮女子クライミング部応援団

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