ポテトで『DOOM』を動かしたい。情熱を持ったYouTuberが無数のポテトを使った電池で『DOOM』を動かすことに挑戦

 一人称視点シューター、FPSの黎明期の名作として知られ、カメラやATMなどあらゆるデバイスで動作するか検証が進められてきた『DOOM』。「これで『DOOM』は動きますか?」(Will it run DOOM?)のような言葉は、プログラマーでは有名なジョークだ。

 そしてアイダホ出身のYouTuberのEqualo氏は、このたびポテトで『DOOM』を動かすことに成功した。より正確に表現すると、多少問題を抱えているがポテト電池で『DOOM』を動かすことに成功した。氏は、ポテトの腐臭と電力と戦い、『DOOM』を動かすまでをまとめた動画をYouTubeに公開している。

 動画のタイトルは「『DOOM』を動かすのにポテトはいくつ必要ですか?」。ポテト電池で『DOOM』を動かそうとした氏の奮闘を紹介したい。

 『DOOM』を動かすハードウェアは、小型コンピューターの「Raspberry Pi」を予定していた。

必要電圧は3.3Vだ。

 ポテト電池はゆでると電池としての能力が上がる。BBCによると、ゆでたポテト電池は40日間LED電球を光らせ続けられたという(参考リンク:BBC)。

 Equalo氏が計測した結果、11個のポテトをつなげて3.7V、ポテトひとつあたり約0.9Vの電圧が発生。そこから必要なポテトの個数を計算し、総勢770個100ポンド(約45kg)のポテト電池を作るため、ポテトを延々とゆで続けている。

(画像はYouTube「How Many Potatoes Does It Take To Run DOOM?」より)

 しかし、残念ながら予定していたRaspberry Piでは上手くいかなかった。テスターを使って計測した電流が継続的に供給されていなかったようだ。Equalo氏は5日間の努力と徐々に腐っていくポテトの臭いとの戦いに疲れ切っていたが、それでも諦めず、「TI-84」と呼ばれる関数電卓を利用することを思いつく。

 この関数電卓はすでに『DOOM』が動く電卓として有名な機種だ。といってもオリジナルの『DOOM』が動くわけではなく、この機種用にカスタムされた別物の『DOOM』が動くので、『DOOM』が完全に動作するわけではない。

 「『DOOM』が動く」の定義の厳密さはさておき、低電力(15mAから30mAほど)で起動し『DOOM』も動くということで、ポテト電池で『DOOM』を動かすにはもっとも適した機種であることは間違いない。本来単四電池4つが必要な機種だが、実は3つでも十分動作するようだ。

(画像はYouTube「How Many Potatoes Does It Take To Run DOOM?」より)

 「ポテトで『DOOM』が動く」といえるかどうかは難しい。参考までに、海外フォーラムのRedditではこの動画のスレッドはモデレーターの手で「ポテト電池の力で『DOOM』が動いたらまた帰ってきてください」とスレッドを停止させられている。

 ゲームとポテト電池といえば、『Portal 2』の宿敵GLaDOSが思い出される。たったひとつのポテト電池につながっただけで動作したGLaDOSは、なかなか低燃費だったようだ。

ライター/古嶋誉幸

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