ビグザムの巨大感半端ない…海外メディアが“ヤバい奴”と絶賛 4年越しで完成した「ソロモン要塞」

 日本の漫画・アニメ文化は海外から高い評価を受けているが、「ガンダム」コンテンツもしかり。10月3日にガンプラモデラーのまんねん工房(@hide94373)さんが公開した作品は、国内のガンプラ愛好家だけでなく、海外メディアも注目。“ヤバい奴”と絶賛した。圧倒的な迫力と、極限にまで繊細に描かれた「ソロモン要塞」はどのように生まれたのか?

■制作は「ビグザムの格納庫を作ってほしい」という依頼から

——ツイッターなどで発表されている作品を拝見すると、細かいところまで見事にウェザリングされたモビルスーツと、そのスケール感を感じさせるジオラマが一体となった作品が印象的です。このような作品を作るようになったきっかけは?いつ頃から作られていますか?

【まんねん工房】10年以上前に、CSデジタル放送で「プラモつくろうCUSTOM」という番組がありまして、それを見たときに衝撃を受けました。

プロの方々の技術によって、(プラモデルが)これほど別次元になるのかと。

 ジオラマは、子供のころから情景が好きで、ガンダム基地の情景とかよく妄想したり絵に書いたりしていました。プラモデルは、12歳から40歳前くらいまで遠ざかっており、素人が本格的に改造&塗装まで挑戦し始めたのは、ここ7〜8年ほど。これまでにガンプラは30体ほど、ジオラマは10作品くらい作りました。

——「別次元」というと10月3日に発表された後、SNSで話題となった「決戦-Decisive battle- 宇宙要塞ソロモン」はそのスケール感もさることながら、緻密な構成も含め、すごい作品ですね。

【まんねん工房】ありがとうございます。自分の部屋の生活照明で、スマホでテストと思ってパチ撮りしただけのテキトー写真がこんなに広がってしまって後悔してます(笑)。

——本作はどのようなきっかけで制作されたのですか?

【まんねん工房】本作はオーダーメイドでして、ある方から「ビグザムの格納庫を作ってほしい」という、お題を頂いておりました。正直、ビグザムをカッコいいと思ったことは人生で一度もなく(笑)、乗り気しなかったのですが誰もやってないという事もあり、本気で考えてみようと思いました。

 4年前の秋に制作開始してその後、紆余曲折、放置(笑)などを経まして、9月末に一応完成形になりました。作り終えた今では、ビグザムも好きになりました(笑)。

■整備士の動き、ドズルの演説場所まで、細かく考証

——「宇宙要塞ソロモン」は、もともとの小惑星を、一年戦争前にジオン公国が軍事用に改装して宇宙要塞にしたもの。サイド3を守る重要拠点であり、ビグザム、ドムの整備をみれば、その重要性はより明確に見えます。本作はどのようなストーリーをイメージして制作されましたか?

【まんねん工房】本作はソロモン決戦の直前を描いています。ドズル中将が、パイロット達相手に演説で鼓舞している時に、整備兵によってビグザムの整備、点検が進められています。ドムは、偵察から帰還してきているさまです。

 ビグザムはこの段階では規格外の試作機ですので、整備の為の特別な専用ハンガーも無いと想像しましたので、基地に平置きで整備しています。ソロモンは資源採掘小惑星を基地にしたという設定ですので、天井には岩の部位も作っており、採掘跡を思わせる情景にしました。また、モビルワーカー(作業用ロボット)が作業しているのも、そういった理由です。

——こだわりが満載という感じがしますが、なかでも一番のこだわったところは?

【まんねん工房】ビグザムの巨大感です。フィギュアはそれを表現するための対比で置いています。実は、この作品を作っている最中は、ドズルの演説はビグザムの足元で行う予定でした。写真では上手く写りませんが、ドムの背後のハッチが半開き状態でして、その先には宇宙の星々が見えています(蛍光発光で表現)。これをやったために格納庫全体が無酸素状態になったので(笑)、ドズル演説は部屋でやってもらう事になりました。誰だかわからなくなるので、ドズルにはノーマルスーツを着せられません。まぁ、整備士が忙しく動いているビグザムの足元で演説などやられたら邪魔でしょうから、これが自然なのかと思います。

——制作開始から4年とのことですが、一番の苦労はどんなところですか?

【まんねん工房】私はいつも設計図を書かず、頭の中でイメージするので、制作過程で想像以上に大変なことになってきたということに、遅れて気づきました。まず、初めに全力で私好みのメカメカしいビグザムを作ったのですが、これが基準になってしまい、それに負けない精密な情景が必要になった為に、あれこれやり過ぎてしまいました。自分でも何もここまで、、、と思います(笑)

——ツイッターを拝見すると、特に海外からすごい反響が寄せられています。

【まんねん工房】私は、フランス・パリの「JAPAN EXPO 2016」でのステージ出演経験があるので、その際に海外の方々に少し面識をもって頂いていた影響もあるのかなと思います。海外メディアの方が4年越しということを、4年かかりっきりという風に受け取ったようで、「この男は、このクレイジーな作品に4年を費やした」といった感想をいただきました。4年も一つの作品作り続けてたら「ヤバい奴」だと騒ぎになるのも頷けるかと(笑)。

■ジオラマに興味をもってもらうきっかけになれば

——本作を含め、「ガンプラ」で表現する際、一番気を付けていることはどんなことですか?

【まんねん工房】作っているのは18センチのプラスチックモデルですが、あくまで表現したいのは18メートルの人型兵器です。重量感、巨大感、空気感、質感を表現することにこだわって取り組んでいます。

——ガンプラモデラーとしての信念をお教えください。

【まんねん工房】ガンダム好きであれば、それだけでもう大きな才能だと思いますので、あとは常にアンテナを張って、更にやりたい事を絶やさなければ、その先に見える物は面白いかも、と思います。(模型に限らず)ワクワクで眠れないという感覚を、いつまでも忘れないことが大切だと思います。私はそうしていくつもりです。

——まんねん工房さまにとってガンプラとは?

【まんねん工房】ガンダムは、世界観まで含めて最も衝撃を受けた映像作品。ガンプラは、それを眼前に再現する為の一番のツールです。

 ジオラマを作るのは大変だというのもあるのですが、それゆえに敷居が高いという誤解があり、ジオラマ人口が減っている事を残念に思っております。某、雑誌の大会カテゴリーでも、ジオラマ部門が無くなってしまったので、寂しい限りではあります。皆さんに、ジオラマにも興味を持って頂ければ、モデラーの方々も制作される方が増えるという流れがおきると思うので、そのきっかけの一部にでもなれたら幸せです。

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ビグザムの巨大感半端ない…海外メディアが“ヤバい奴”と絶賛 4年越しで完成した「ソロモン要塞」