『カウンターストライク』でチーターを陥れるニセのチートが出回る。インストールすると愉快なお仕置きで混乱する様子までアップロードされる機能付き

 コミュニティとチートとの戦いは、偽のチートを蔓延させることによっても行われている。ScriptKidと名乗るハッカーは、『PUBG』(PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS)や『カウンターストライク:グローバルオフェンシブ』(以下、CS:GO)でチートツールと偽り、使うとゲーム内で自殺や武器の投げ捨てなど意図しない行動をしてしまうプログラムを配布。

 ニセチートの開発者が、そんな偽チートツールをつかまされた哀れなチーターの姿をYouTubeで公開した。

 最初に偽のチートが報告されたのは7月のことだった。ScriptKid氏は『PUBG』で同様の偽チートツールを配布し、その効果を確信。YouTubeで「『CS:GO』でだけはやるなよ!絶対やるなよ」といった内容の書き込みを見て、ならばと『CS:GO』で同様の「お仕置き」プログラムの配布を初めた。
 7月に公開された動画は360万回再生されるほどの好評を博し、9月6日に公開された上記の最新動画は140万回近い再生数を誇っている。

 偽チートツールを蔓延させる方法は簡単。宣伝費を払いGoogleで自分の偽チートソフトを「無料のチートツール」として宣伝するだけだ。広告費だけで2000ドル(約21万円)掛かっているという。
 チートツールは有料のものもあり、簡単手軽に勝ちたいと思う愚か者に無料ツールの需要は高い。「無料のチートツール」は、そんな心理を突いたわけだ。

 チーターたちの死亡シーンはScriptKid氏の元にあつまってくる。しかもそのことは利用規約にきちんと明記してあり、同意しなければこのチートツールはインストールできない。つまり、全員がこの愉快な動画に貢献することに同意してインストールしているのだ。

(画像はYouTube「CSGO Cheaters trolled by fake cheat software 2」より)

 お仕置きはウィットに富んだジョークに見えるが、チーターからすればたまったものではない愉快なものが多い。銃を撃ったら音は出るが実際に弾は出ていないかったり、マップに仕掛けられた目に見えないトラップに引っかかると、勝手にキャラクターが動き出したりする。
 このマップに仕掛けられたトラップは複数のお仕置きがランダムで、なおかつ発生するのは50%と原因の特定が難しい仕掛けが施されている。

 マップに仕掛けられたトラップの中でも特に凶悪で、ScriptKid氏のお気に入りだというのが「マインドコントロール」トラップだ。このトラップに引っかかると、勝手にキャラクターが動いてマップ外に自分の全ての武器を投げ捨てたり、投身自殺を計ったりとそのマップならではのお仕置きが待っている。
 しかもマインドコントロールが発動した瞬間、フラッシュバンを食らった時のように画面が真っ白になる。その間に身投げしていたり、いつの間にか武器がなくなったりとお仕置きが発動するため、チーターは何が起きたのか分からないおまけ付きだ。

 動画では5分30秒ごろから、トラップに引っかかり何が起きたか分からずオロオロするチーターたちのさまざまな姿を見られる。自らのグレネードで自殺したり、火炎瓶を足下に投げてジャンプしかできず焼身自殺したりと、かなりおもしろい。

 個別のトラップの詳しい説明は7月に公開された動画も詳しい。そちらも参照して欲しい。

(画像はYouTube「CSGO Cheaters trolled by fake cheat software 2」より)

 ファン活動としてチートと戦う方法は、最近ではチーターを排除するBOTで直接チーターに手を下す方法が報告されている。偽チート配布もそういったファン活動のひとつだ。広告費は21万円と、個人の活動としてはかなり掛かっているが、こういった動画として結実するほどの効果を上げているようだ。

 ScriptKid氏はチーターと戦うため、Patreonにて支援を募っている。ひとの役に立っていることは間違いないこの活動も、市販ソフトウェアに許可を得ずに修正を加えている。完全な合法的活動ともいえないため「支援してはいかがだろうか」とは書きづらいが、興味を持った方は一考してみるのも良いかもしれない。

ライター/古嶋誉幸

ScriptKidのYouTubeチャンネルはこちら

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