フィル・スペンサー氏がXboxの未来を語る。「あらゆる場所で視聴できる」Netflixのように、「どこで遊びたいか」を元にしたゲーム体験を追求する

 年末商戦に向け、新型ゲーム機Xbox Series Xの発売を控えるマイクロソフトだが、同社のGaming エグゼクティブ バイスプレジデントであるフィル・スペンサー氏は、Xbox Series Xだけがゲームの未来ではないことを海外メディアWiredのインタビューで語っている。

 インタビュー内でスペンサー氏はビデオストリーミングサービスのNetflixを例に挙げ、「あなたと私がNetflixの番組を見ているとします。あなたがどこでどうやって番組を見ているか、私がどうやって見ているかは分かりませんが、それについて一緒に話すことができます。ゲームを同じレベルに進化させたいです。」と語っている。

 スペンサー氏が今後の10年で想定しているのは、クロスプレイやクラウドゲーミングといった技術の普及によって、ゲームを遊ぶ際の考え方が「どのプラットフォームで遊ぶか」から「どの場所で遊ぶか」を主軸にしたものへ変わる可能性である。

(画像は『マインクラフト』公式サイトより)

 マイクロソフトがプラットフォームの垣根を越える活動を本格始動させたのは、『マインクラフト』のMojangを買収した2014年ごろだろう。マイクロソフトはこのとき、PlayStation 4やスマートフォンなど、ほかのプラットフォームに向けた開発の継続を約束していた。PlayStation 3をはじめとする古いプラットフォームでの開発は2018年の「AQUATIC Update」を最後に打ち切られたが、そのほかのプラットフォームでは開発が継続されている。

 2017年にはXbox、PC、モバイル間でのクロスプレイをサポートし、2018年にはNintendo Switch、2019年にPlayStation 4がサポート対象に追加。クロスプレイにはマイクロソフトアカウントが必要ではあるが、ゲームを遊べる主要なプラットフォームすべてでのクロスプレイを実現している。

 マイクロソフトは『マインクラフト』だけでなく、他社のゲームにおけるクロスプレイにも積極的だった。ソニーもこれに続き、今日では『Fortnite』『Call of Duty: Modern Warfare』『Rocket Leagure』など、多くのゲームがプラットフォームの垣根を越えてプレイ可能となった。

(画像は「Xbox Play Anywhere」公式サイトより)

 また2016年には、対応作品を買うとXbox OneとPCの両方でゲームをプレイできる「Xbox Play Anywhere」を開始した。両プラットフォーム間でセーブデータや実績が共有されるなど、非常に先進的なサービスである。同サービスの理念は、Xbox OneとXbox Series Xの両方で遊べる「スマートデリバリー」にも引き継がれたとみていいだろう。

 ゲームが定額で遊び放題になる「Xbox Game Pass」はXboxだけでなくPCにも展開。「E3 2019」ではスペンサー氏が「Nintendo Switchでも展開したい」と語っていた。また、クラウドゲーミングサービスである「Project xCloud」の開発も継続中だ。

 プラットフォームの枠組みに囚われない遊びのかたちを目指すXboxだが、それは決してXboxコンソールを捨てるということではない。最後に、フィル・スペンサー氏がWiredのインタビューにて発したコメントを引用する。

私はテレビでゲームをする事が好きです。ゲームを遊ぶ時間の多くをテレビの前で過ごします。
人々がテレビでゲームをしたいと思う世界はこれからも続くでしょう。私たちはそれに答えるため、素晴らしいコンソール体験を提供していきます。Xbox Series Xが私たちの最後のコンソールだとは思いません。
私たちは、テレビでの素晴らしいプレイ体験を実現するため、今後も多くのコンソールを開発していくと思います。

ライター/古嶋 誉幸

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フィル・スペンサー氏がXboxの未来を語る。「あらゆる場所で視聴できる」Netflixのように、「どこで遊びたいか」を元にしたゲーム体験を追求する